もっと言ってはいけない 橘玲
今回は「もっと言ってはいけない」という本を読みました。
前作の「言ってはいけないー残酷すぎる真実ー」を読んで面白いと思ったので購入しました。
しかし、前作より圧倒的に難しい内容となっていました。
とは言っても前作とメインテーマは同じように感じました。
知能社会における残酷な真実が学べるという点は同じでした。
しかし、今回はリベラルやら右翼、左翼、政治的な観点からの考察など、、、
1年前までちゃらんぽらん大学生だった私にはなんのことやら
ということですすーっと読み飛ばしたところもありました笑
前作と同じで進化論に基づいた考察などは
こういったわけでこういう風に進化してこうなったよ
と因果関係がはっきり述べられていて説得力がありました。
特に印象に残ったのはセロトニンに関する話です。
今までほかの本でもセロトニンに関すること読んだことはありました。
”幸せホルモン”だとか”ハッピーケミカル”だとか言われてますよね
それを運搬する役割を担うセロトニントランスポーター
LL型、LS型、SS型の3種類
日本人はもっともその長さ?運搬能力?がしょぼいSS型がとっても多いから
心配性、うつ病が多い、神経過敏などの特徴があるって言いますよね
そのセロトニントランスポーターがしょぼいのがいじめの原因の一因というのも聞いたことがありますね。
大昔は、動物を狩ったり、木の実などを採集して暮らしていて、その中で大きな動物を狩るとなると集団生活は欠かせなかった。そして集団の輪を乱す人がいるってことは命取りっていうことも冗談ではなく現実に起こりうる。そういうのに過敏に反応するのはSS型つまり過敏に心配になったり不安を感じたりする人。そこから排斥しようといじめが起きる。。。みたいな感じだった気がします。
余談はともかく、この本で実際に数字をみて国ごとにセロトニントランスポーターの3種類のパーセンテージを比較すると、
日本、中国、韓国なんかのアジア系の人のSS型率がとっても高い!
こんなに高いものかと驚きましたね。
あとセロトニンって幸せホルモンなんていうもんですから、
なんとなーくポジティブになるもんだろう・・・
ぐらいに思っていたんですが、そうでないみたいですね!
大学生を対象にネガティブな画像とポジティブな画像のふたつを見せてどちらかの後になにかのしるしを表示する。
なんて表示が続くと私でさえ傾向が分かる。ポジティブな画像の時にしるしでるべなーとなりますね。
その時の脳の動きなどをなんたらこんたらと解析する実験がエビデンスとして載っていました。
ネガティブな思考に陥りやすい=セロトニン少ない
なんてイメージがありましたが、そうではなく
セロトニントランスポーターが多い=鈍感
セロトニントランスポーターが少ない=過敏
これには驚きました。
環境によっては良い方向に大化けする可能性も秘めてると思うと
日本人も捨てたもんじゃないかななんて思いました。
私は、不安を感じにくいところがあると前々から思っていてセロトニントランスポーターはLL型かな?
なんて思っていましたが、社会人になってみると人間関係で心がやられますね笑
ほんとはSS型だったのかな?
セロトニンの話ばっかりになってしまいましたが
それは私がアホだからです笑
分かる人には考えることの多い、興味深い内容になっていると思います。
ではまた!