たぬきの読書

読んだ本の感想やら

Audio drama 暗闇の訪問者 藤沢秋

今回は読書と違いますが、オーディオドラマというものについてです。

音声だけで繰り広げられる劇のようなものですね。

youtubeで長距離運転用のコンテンツを探していた際に見つけました。

 

 

概要

家出をして、住宅展示場に忍び込んだ女子大生”夏葉”

中には家出少年、中学三年生の遼太郎がいた。

子供の頃の充実した時代に思いを馳せる夏葉

大人への憧れに思いを馳せる遼太郎。

思いは違うが家庭に問題があるという共通点のある二人の逃避行

逃避行の末、二人の気持ちにはどんな変化が起こるのか。

 

 

 

 

 

要約

家出をした女子大学生の夏葉。母親が再婚して1歳の弟がいる。新しい父親は夏葉の事を邪魔だと思っている。母親も形だけは受け入れる形をとっているが実際には自分のことで精いっぱいで邪険にしている。

家出先の住宅展示場で出会った中学三年生の家出少年、遼太郎。

50円アイスを食べたことがない、けれども実家の部屋の壁紙は、立派な家庭を窺わせるもので、育ちの良さがうかがえる。

 

二人の住宅展示場を拠点とする家出生活を主軸に物語は進む。

ひょんなことから住宅展示場でパートとして雇われた夏葉。

一生懸命仕事に打ち込み、持ち前の知識を活かして、業務に取り組み、同僚、上司からも評価が高かった。その取組を母に褒めてもらおうと誕生日に家に行くがけんもほろろに突き返される。

充実した仕事に打ち込む日々は、住宅展示場内で生活していることが社員にバレることで突然終わりを告げる。

遼太郎の実家に逃げ込み、遼太郎の家の母親の狂気に触れ、二人で逃げる。

遼太郎は密かに思いを寄せていた夏葉へ思いを告げ、大人になってから迎えに行くからと宣言する。

夏葉は、遼太郎の自分のことは自分で決める、という人に影響されないところに感銘を受け、自身の生き方を見直し、強く生きていこうと思いなおす。